カテゴリー: 季節性

季節性やアノマリーに関する記事全般の親カテゴリ

  • 【日経平均】この55年間の11月、12月、1月に5%以上の下落はどれほど起こったのか

    【日経平均】この55年間の11月、12月、1月に5%以上の下落はどれほど起こったのか

    10月も後半を迎え、このまま大した調整もなく年末シーズンに突入していきそうな勢いですが、中には「季節性として9月~10月は大幅調整に警戒しないといけないのはわかっているが、11月と12月はどうなのか??」と疑問に思っている投資家もいることでしょう。

    ここでは1970年から2024年の11月と12月に前月比で5%~9.9%下落した回数と率、10%以上下落した回数と率を算出してみたい思います。

    11月と12月、前月比で5%以上の下落

    110か月のうち、-5%以上の下落は14回で12.73%でした。

    さらに10%以上の下落だけをピックアップすると、なんとたった1回で確率は0.91%でした。

    1月を加えたときの前月比で5%以上の下落

    ではここに1月を加えるとどうなるでしょうか?
    11月と12月を1セットととしたのは、年が改まるタイミングでは大発会や大納会の大型イベント(とされている)が挟まることもあり一旦分けて算出しました。

    結果ですが、164か月のうち -10%以上の下落は1回(確率約0.61%)、-5%以上の下落は23回(確率約14.02%)ということでした。

    月別に換算すると
    11月6回
    12月8回
    1月9回
    となり、あまり偏りのない値となりましたが、11月に大きな下落が少ない背景には9月~10月が調整時期になりやすいということが考えられます。

    まとめ

    データから読み解く「年末年始の魔物」

    55年分のデータを分析すると、いくつかの興味深い傾向が見えてきます。

    1. 「掉尾の一振」は都市伝説ではないが…

    12月は「掉尾の一振(とうびのいっしん)」という格言通り、年末に向けて株価が上昇しやすい月です。しかし、データを見ると**「下落する時は深い」**という特徴があります。 特に、その年の11月までに大きく上昇していた年ほど、12月に利益確定売り(利食い)が集中し、急落するケースが散見されます。

    2. 1月の「ご祝儀相場」への過信は禁物

    「新年はご祝儀相場で上がる」と思われがちですが、統計的には1月の下落確率は決して低くありません。 特に海外投資家(ヘッジファンド等)は、新しい会計年度のスタートと共にポートフォリオの組み替え(リバランス)を行うため、これまでのトレンドと逆の動きが出やすい時期でもあります。

    投資戦略への落とし込み

    このデータを踏まえた具体的な戦略は以下の通りです。

    • 11月後半: 上昇トレンドが続いていても、全力買いは控える。ポジションを軽くし始める。
    • 12月中旬: 「掉尾の一振」があれば、そこは絶好の利確ポイント。欲張らずに現金化比率を高める。
    • 1月: 新年のトレンドが明確になるまで(最初の1週間程度)は様子見。

    「アノマリー(経験則)」は絶対ではありませんが、過去の暴落パターンを知っておくことで、無用な高値掴みを避けることができます。

    次回の記事ではその内容を分析したいと考えています。

  • 【日経平均】年末パフォーマンスを55年分の9月と8月のデータで占う

    【日経平均】年末パフォーマンスを55年分の9月と8月のデータで占う

    1970年から55年分の日経平均月間騰落率を計算しましたので、そのデータをベースに年末の値動きの傾向をみていきましょう。

    2025年の年末パフォーマンスは上昇優位

    結論からいうと、現在の高い株価の位置からでも買い下がりもあり得る結果でした。
    内容をみていきましょう。

    分析の目的とアプローチ:

    日経平均株価(日経225)における10-12月期(第4四半期)のパフォーマンスが、直前の8月および9月の市場動向によってどのように変化するかを定量的に分析・評価することを目的としています。この分析は、過去のデータに基づき、年末にかけての市場の季節性アノマリーを深く理解できるものです。
    分析にあたり、以下の4つの戦略シナリオを設定し、それぞれの条件下における10-12月期の歴史的パフォーマンスを比較検証します。

    • 戦略A: 9月の月次リターンが陽線(プラス)だった場合
    • 戦略B: 8月・9月の月次リターンが共に陽線だった場合
    • 戦略C: 9月の月次リターンが陰線(マイナス)だった場合
    • 戦略D: 8月・9月の月次リターンが共に陰線だった場合

    4戦略のパフォーマンス比較分析:

    ここでは、上記4つの戦略シナリオが10-12月期のパフォーマンスに与える影響を、主要なパフォーマンス指標を用いて横断的に比較します。これにより、各先行指標の有効性に関する全体像を把握することができます。

    以下、表にまとめました。

    2025年は戦略AとBに当てはまる

    • 最も優れたパフォーマンス: 「戦略A(9月が陽線)」は、平均リターン(1.43%)と勝率(67.05%)の両方で4戦略中最も優れた結果を示しています。

    • 最も劣後したパフォーマンス: 「戦略D(8月・9月が共に陰線)」は、平均リターン(0.22%)と勝率(52.08%)が最も低く、パフォーマンスが著しく劣後する傾向が見られます。

    • 明確な分岐点: 9月が陽線であったか陰線であったかによって、その後の10-12月期のパフォーマンス期待値が大きく異なることが示唆されています。陽線シナリオ(A, B)は、陰線シナリオ(C, D)を全ての指標で上回っていることがわかります。

    姉妹記事:

    【日経平均】この55年間の11月、12月、1月に5%以上の下落はどれほど起こったのか

    出典データについて:

    各プラットフォームに散らばった1970年1月からの日経平均株価週間のデータをインターネット上で取得し素材データとしてまとめています。今回の記事を書くにあたって、週間終値を月間終値へとまとめています。
    取得時と編集時にAIも使用し二重にファクトチェックをかけており信頼できるデータなのでご安心ください。

    .mdファイルにまとめた月間データの一部

    年末に向けての戦略

    株価指数は平年であれば8~10月に10%-20%の調整があり、そこが絶好の買い場となっていたわけですが、今年はそれが起こりませんでした。しかしここまで見てきた結果を鑑みるに、仮に現在の位置からロングポジションを取っても+のパフォーマンスが得られやすい環境にあるといえます。
    つきましては26週線までの調整を待たずの日経225先物のロングポジションエントリーも念頭に入れています。

    • 25日線までの調整から資金を分散しロングポジションをエントリーする

    こちらに戦略を切り替える可能性が高いです。
    今決めることができない理由としては、10月雇用統計発表が延期されている点、伴って日米の中央銀行の金利政策が不透明なことが主です。10月中にはその結果が出るものと考えられ、結果が出てから戦略を決定しても遅くはないでしょう。

    #日経平均株価 #日経225先物トレード

  • 【まとめ記事】季節性とアノマリー

    【まとめ記事】季節性とアノマリー

    この記事は、株の世界でよく言われる「季節性」や「アノマリー」といった経験則を解き明かす記事のまとめページです。

    ここでは、市場の大きな流れを読むための「サイクル分析」や「トレンド分析」、そして「月ごとの傾向」といった具体的なテーマごとに、関連する深掘り記事を整理しました。

    それぞれの記事がどんなレベルの方向けかも分かるようになっているので、ご自身の興味に合わせて、気になるトピックから読み進めてみてください。


    サイクルボトム分析

    9月~10月の日経平均株価のサイクルボトムについて、週足の高値切り下げが止まり、34000前後が最も可能性の高いシナリオとして分析されています。

    日経平均株価の2025年サイクルボトムを予測。9-10月に30,000円割れのシナリオを想定し、円高や米金融政策に注目、相対的に株価指数は弱含みの展開を示唆。

    日経平均株価の週足サイクルで、34000円を意識した下落シナリオを分析。過去のチャートから、高値ブレイク後に元の価格帯を試す傾向を指摘し、今年の夏から来年早春の注意点を解説。

    中長期トレンド分析

    日経平均株価の長期トレンドが崩壊の危機に直面。金融政策の変更と経済成長の鈍化により、25,000円を底値とする可能性が高く、投資家は慎重な姿勢が求められる。

    日経平均は米国株指数(S&P500、NYダウ、ナスダック)と比較して弱気に傾いており、中長期的に高値が限定される可能性を示唆しています。来年以降の上昇サイクルでは前回高値を超えない可能性があります。

    2024年早春の日経平均株価の安値目途を分析。34000円前後が最も確度が高く、円高要因も考慮し、33000円や32000円のシナリオも示唆。

    季節パターン分析

    日経平均の9月~10月展望を分析。米国経済のソフトランディングとハードランディングのリスクを検討し、日本株の中期的な方向性を考察。季節性と経済指標に注目。

    日経平均の2024年8月展望:米国経済のソフトランディングとリセッションリスクに注目し、株価は安値探索局面で、9月は34000-33000円が注目される。

    日経平均の2024年7月展望:米国経済の減速とリセッション懸念、日銀の金融政策転換を背景に、株価は調整局面に入り、底値探しの可能性が高い。

    日経平均の6月~7月展望:米国市場の利下げ観測と日本株のアンダーパフォーマンスを背景に、もみ合いからやや弱気のシナリオを予測。底値探しの可能性を示唆。

    2024年2月の日経平均株価展望:米国のソフトランディングシナリオと日本の緩和的金融環境が株価上昇を支える可能性を分析。米国利下げと円安が日本株にポジティブな影響を与える。

    2024年1月の日経平均株価展望:米国の利下げ動向と円安が焦点。1月は堅調も、2月は調整局面の可能性があり、中長期的には上値が限定的と予想。

    日経平均の2023年8月展望:8〜10月は調整局面、11月から上昇トレンド入りの可能性。米国の経済指標と日本の金融政策に注目し、株価の方向性を分析。

    日経平均の5月のパフォーマンスを分析。4月高値の場合は5月下落しやすく、月半ばに向けて下落する傾向があり、ボトム後は月末~6月前半に急騰しやすい。


     

    ※この記事内容は適時変更いたします。

  • 日経平均2025年サイクルボトム予測【9-10月シナリオ】

    日経平均2025年サイクルボトム予測【9-10月シナリオ】

    日経平均株価日足チャートと25日線 シナリオ赤線
    日経平均株価 現物チャート

    現物日足。シナリオを赤→で追加しています。bとcの間、30000割れを起こすのがメインシナリオです。テクニカル以外で注目するポイントは円高の進行具合、すなわち日米の金融政策や関税に対して注目します。アメリカが利下げするとなると相対的にドル安に傾きますのでドル円のレンジが切り下がる可能性が高まります。

    NS倍率(日経平均×S&P500)チャート 赤線はDAXチャート
    NS倍率(ローソク足)とDAX(赤線)

    NS倍率(日経225とSP500どちらが強いか)のチャートですが、赤線はドイツDAX×SP500です。FFレートは高金利が続いていますが、ドル安シナリオ懸念で昨年までのように日本の輸出企業への資金が流入しにくくなっており、日本の株価指数は相対的に弱い展開が続いています。つまり、ショートの方が利幅が取れる可能性が大きいです。

    テクニカル分析詳細

    現在の週足チャートを見ると、高値の切り下げが発生しており、調整局面入りを示唆しています。

    • エリオット波動: 現在は修正波(C波)の形成中と考えられ、この終点がサイクルボトムとなる可能性が高いです。
    • フィボナッチ: 前回の上昇幅に対する半値押し、または61.8%戻しの水準が、ちょうど30,000円~32,000円のゾーンに重なります。

    ファンダメンタルズ要因:円高リスク

    テクニカル以上に警戒すべきは「為替(ドル円)」の動向です。

    • 日米金利差の縮小: 米国が利下げサイクルに入り、日本が利上げを模索する中、日米の金利差は縮小方向に向かいます。これは構造的な「円高・ドル安」圧力となります。
    • 輸出企業への逆風: 日本の主力である輸出企業にとって、円高は業績の下押し要因です。1円の円高で日経平均を数百円押し下げるインパクトがあるため、為替のトレンド転換は株価のトレンド転換に直結します。

    結論:ショート戦略の優位性

    このような環境下では、無理に買い向かうよりも、戻り売り(ショート)を狙う方がリスクリワードが良い局面が増えます。 「落ちてくるナイフは掴むな」の格言通り、底打ちのサイン(明確な安値切り上げや逆三尊など)が出るまでは、慎重な姿勢が必要です。

    #日経平均株価 #テクニカル分析

    【まとめ記事】市場心理・投資家心理

     

  • 日経平均株価チャート分析【3か月・日足確認】

    日経平均株価チャート分析【3か月・日足確認】

     

     超長期の3か月チャートと状況が一変した日足チャートの確認を行います。

    3か月チャート:


    把手形成の下落が本格化しています。問題はどの深さになるか、ですが、これはドル円を中心にマクロ経済の流れを追っていくことになります。
    少なくとも円高トレンドに区切りが見えるまでは、週足レベルで高値切り下げ安値更新の流れになると思われます。

    日経平均現物3カ月足チャートとシナリオ 移動平均線は青の25がメイン

    拡大版です。日柄的には年内で短いスパンですが、2025年10月足までの足で緑の強気トレンドラインまでいくとすると、近夏にも30,000を再トライする可能性があります。

    拡大版 日経平均現物3カ月足チャートとシナリオ 移動平均線は青の25がメイン

    日足チャート:


    大底更新にともない、サイクルトップ目途も変更しました。なお、本日出した動画で述べているように、今期(6月限)まではスイングロングを取っていきますが、それ以降日本株価指数に関してはスイングショートをメインにしていきます。昨年までの上昇トレンドでスイングロング(最大で1か月以上持つロング)メインでほぼショートエントリーはしなかった戦略の真逆を行います。
    ※1~4時間足環境のスキャルピング~デイトレは別

    日経平均株価日足チャート

    「3ヶ月足」を見る意義とは?

    デイトレーダーであっても、なぜ超長期の「3ヶ月足(四半期足)」を見る必要があるのでしょうか? それは、**「大口投資家の資金流入サイクル」**と一致するからです。 機関投資家は四半期(3ヶ月)ごとに決算を行い、ポートフォリオを見直します。つまり、3ヶ月足のトレンドは、巨額の資金が「日本株に入ってきているか、出ていっているか」という大きな潮流を示しているのです。

    マルチタイムフレーム分析(MTF)の実践

    • 3ヶ月足: 大局的な方向性(上昇・下落・レンジ)を把握。
    • 週足・日足: 中期的なトレンドと売買のタイミングを計る。
    • 1時間足・15分足: 具体的なエントリーポイントを探る。

    「3ヶ月足が陽線(上昇)の時は、日足で押し目買いを狙うのが最も勝率が高い」 このように、上位足のトレンドに逆らわないトレードを心がけるだけで、トレードの安定感は劇的に向上します。

    #日経平均
    #日経225先物デイトレード

     


  • 相場環境を判断するための軸を持とう

    相場環境を判断するための軸を持とう

    短期が得意なテクニカルトレーダーから中長期で株などを保持する投資家まで、相場分析の観点や環境、ポジション保有の時間軸は違えど、勝ち続けられるトレーダーや投資家には、相場環境を分析するための”軸”をもっているという点が共通しています。
    この記事では軸の重要性についてお話します。

    “軸”について

    私の軸についてお話すると、それは
    MTF(マルチタイムフレーム)分析によるトレンドフォロー
    ②金利やマクロ経済からなる中長期(1四半期~1年)の流れ

    上記2点が軸になっています。
    ②は①の補助として週足や月足レベルの分析していますので、実質MTFの範疇に入りますが、ファンダメンタルズということで別のものと定義しています。
    この軸を何にしているかは個々のトレーダーや投資家によって変わってくると思いますが、先物やFX等の短期トレーダーに共通していることは、チャート上にトレードのための優位性や再現性を見つけている、という点です。

    優位性が崩れても適応しやすくなる

    テクニカルにしろファンダメンタルズにしろ、過去の傾向から現状を分析しシナリオを構築、シナリオどおりの展開になればポジションを取る、ということは共通しているわけですが、例えばトレンドフォローで上昇転換後すぐにロングポジションもったと仮定すると
    「4時間足レベルの安値切り上げ高値更新の値動きが止まった時点で決済しよう。まだ3波動目だから4波動目で押し目を作り戻り高値の5波動目をつくる可能性が高いな。5波動目つけたらポジションの半分は決済しよう」

    というシナリオとポジションの出口戦略を構築したとします。
    しかし現実には4波動目が深押しになるなど実質上昇トレンド終了の可能性が高まることも頻繁にあります。そうなったときにダウ理論を理解していると
    「4波動目の押しが3波動目の3/2下落してきた。ここから再度高値更新もあり得るが、戻りが弱いと高値切り下げで急落する恐れがあるので、ポジションの半分は利益確定して、残りの半分の決済ラインを前回押し安値の下に設定しなおし様子をみよう」

    というようにシナリオとそれにともなうポジションの出口戦略を柔軟に変更することができるわけです。

    エントリーと決済の判断概要図 移動平均線20と80
    エントリーと決済の判断概要図 トレンド変更チャートシグナルと決済ライン変更

    適応できることは余計な損失を減らすことに繋がる

    故野村克也監督の名言で
    「負けに不思議の負けなし、勝ちに不思議の勝ちあり」
    というものがあるのですが、野球は失点しなければ負けないゲームであることを前提に、負けた時はエラーだとかバント失敗だとか走塁ミスだとか数々の明確な原因がみつかるが、勝ちが続くときなどはたまたま自軍のホームランが連続したり相手側のミスが多かったりと運がよかったことも多かった、という監督の経験則から生まれた言葉でした。
    私は短期トレードを始めてから損切り決済を考えたとき上記の監督の言葉が脳裏にうかびました。そして相場の格言にも
    「相場でコントロールできるのは損切り決済のみ」

    というものがあり、これは相場は損失さえ出さなければ資金は増え続けるのみ、ということの裏返しになっている考え方なのですが、監督の言葉と本質は同じだと考えています。正直なところ損失をださずにトレードで勝ち続けるということはできないと思いますが、要するに「一定のルールで損失さえ確実に限定させておけば、そのうち大勝が舞い込んでくるというように考えておくとよいでしょう。
    この”一定のルール”の肝が軸であり、noteではMTF分析、ダウ理論、グランビルの法則として皆様に共有しております。

    野村克也氏の著作本「負けに不思議の負けなし」

     

  • 日経平均25000円割れ予測【超長期トレンド崩壊分析】

    日経平均25000円割れ予測【超長期トレンド崩壊分析】

     2024年7月30日の日銀政策決定会合から5営業日で日経平均現物は高値39101から安値31458までおおよそ7500以上下落しました。8月5日では1日の下落率で史上2位を記録しまさに”暴落”と呼ぶにふさわしい下落に。
    この8月5日の下落が示すところは「金融緩和の終焉とともに、超長期の上昇トレンドも一旦終焉を迎えた可能性が高い」と考えております。
    上昇トレンドが終わったということは下落トレンドが始まるわけですが、その底値がどれくらいの位置に収まるか、日経平均株価の現物3カ月チャートで見ていきましょう。

    Cup with hundleのチャートパターンに当てはまっていくか追っていく

    この35年で日経平均はきれいなカップを形成しており、Cup with hundleのチャートパターンが当てはまっています。この形は特に米国系の機関投資家の好むチャートパターンであり、カップ形成→把手形成→最高値更新、というシナリオが当てはまりやすいパターンです。米国の個別株やETFのチャートを見てみてください。時間軸はいろいろですが、このパターンに当てはまる銘柄はいくつもあります。
    付け加えると2024年につけた最高値は1989年の高値を更新しており、やや上昇にポジティブな形です。つまり、把手形成で安値がしっかりと切り上がりさえすれば少なくとも2024年の高値を試しやすい形です。

    ①水平ラインとトレンドラインから見える底値目途

    日経平均現物3カ月足チャートとシナリオ 移動平均線は青の25がメイン

    【水平ラインの観点】
    この3カ月チャートでみる日経平均にはいくつか重要な価格帯の節目があり上から、
    40000 34000 30000 25000 20000
    の五つが意識されているのがチャート上から見て取れますが、中でも太文字の価格帯は明確に前回(1970年~2000年代)の高安値水準で意識されていた価格帯でもあり、安値として意識されやすいでしょう。

    【トレンドラインの観点】
    テクニカルでもう一つ気にしないといけないのは斜めの優位性、トレンドラインです。上から緑のラインは強気のラインで実線ベースの安値を結んだものです。赤は弱気のラインでヒゲ同士を結んでいます。
    上記2本を主語にすると緑のラインでは34000~30000が安値として意識されやすい形です。2024年8月8日現在、日経先物だとすでに30350をつけており、緑のトレンドラインで支えられ続けると仮定すれば底打ちした可能性が出てくるわけです。
    赤のラインでは30000~25000が安値として意識されることになりますが、次項のフィボナッチも含めると25000という価格帯はもっとも把手安値として意識されやすい価格帯です。

    ②フィボナッチから見える底値目途

    画像

    フィボナッチでは高安値の半値(50%)にもっとも注目しなければいけないわけですが、日経平均現物のチャートではこの半値がほぼ25000の水準であり(青の水平線)33%、50%、66%のいわゆる押し目戻り目の高安値で意識されやすい価格水準なわけですが、ぴたりと当てはまっていることがわかります。

    ③水平ライン+トレンドライン+フィボナッチ 3つ合わせて見える底値目途

    画像

    ①と②を合わせると安値目途の水準がより鮮明になりますが、以下ベスト3です。
    1位 25000
    2位 20000
    3位 30000
    やはり①と②の要素がすべて交差している青ラインの25000水準が最も意識されやすく、この価格帯が軸になる可能性が高いと考えます。
    次が約60%押しの20000ですが、日経平均の歴史では最も上値として意識されてきた価格帯なので様々な要因(後述)で株価が下振れる場合はあり得るシナリオでしょう。
    30000はすでに底打ちした可能性がある、下振れても29000ほどで収まるかもしれないシナリオですが、日本経済がきちんと成長する(個人消費が伸びる)か積極財政に転換し金融政策を再度緩和へ舵を切らない限りは難しいシナリオでしょう。

    マクロ経済と金融政策の行方を必ず追うこと

    ③で「様々な要因(後述)」と述べましたが、2024年の7月では為替と金利の動向で日経平均および日本株の価格は大きく動くことが改めてわかったわけです。その要因は
    米国大統領候補のドル高を懸念する発言
    および
    日銀の利上げ
    この二つでした。両方とも結果として円高に振れ、株価も合わせて下落したわけですが、プロセスは全く別物で前者は外国の事情で後者は国内の政策です。
    特に暴落を決定的にしたのは、まさかの日銀の利上げでしたが、植田総裁の姿勢として「可能ならば追加で利上げをしていく予定」であることが会見で示された後大きく円高、株安に振れました。
    この一連の流れは言い換えると「日本の10年にも及ぶ金融相場は終わりを迎え、これからは逆金融相場に入る」ということであり、マクロ経済観点では世界の先進各国と比して成長率の低い日本には、いわゆる米国でいうところの”業績相場”には期待できない環境が続いているわけで(筆者が長期で日本株を持たない理由)、そんな環境の中でさらに利上げしていくわ
    けですから株式市場には資金が入りにくくなるでしょう。

    上記の出来事をみても円高要因となる外国の政策や政治家、FRBメンバーの発言、国内の財政や金融政策と景気動向(繰り返すが個人消費の伸び)にはとりわけ注目していかないといけないでしょう。
    その動向によって把手の安値が決まってくるものと考えます。

    まとめ カップが崩壊する可能性は??

    私は日経平均がCup with hundleのチャートパターンを完成させ50000、100000と株価が上昇していくことを期待しています。
    しかしこれはあくまで私の希望的観測であり、一日本人としての願望です。
    なぜならば日本では財政、金融政策をカンフル剤的にしか使用できておらず、これらを上手く活用し内需を盛り上げ成長に繋げることができていません。アベノミクスでは長期の金融緩和、マイナス金利政策を行う一方で財政出動を控え2回も消費増税しアクセルとブレーキを同時に踏むような状況になっていました。
    金融緩和を長く続けたことで日本経済成長への期待から国内、海外から資金が流れ込み株価は上昇しましたが、蓋を開けてみれば日本は世界の先進各国に対して相対的に成長率は低いままです。
    もしも植田総裁のいうとおりに利上げが進み、今後3~5年でディマンドプル型のインフレに転換できずデフレギャップのままであれば、逆金融相場の状態がいつまで続くかわかりません。そうなれば日経平均のカップは崩壊する可能性が高いと考えます。


     日経平均過熱感と利上げ影響【2024年市場分析】 

    【まとめ記事】市場心理・投資家心理


    #日経平均株価  #日経225先物デイトレード #日本株

  • 【日経平均株価】週足サイクルボトム34000を頭の片隅においておく

    【日経平均株価】週足サイクルボトム34000を頭の片隅においておく

    2024年も7月が目前に迫り、そろそろ「夏枯れ」というワードが頭をよぎるころですが、この夏→秋のシーズンは米国株、日本株ともにパフォーマンスの優れない期間で週足でみたサイクルボトムをつけにいきやすい季節性です。この2年半で日経平均はおよそ70%上昇してきましたが、その間20%を超える下落は起きていないことを考えると、今年夏から来年早春は注意すべき日柄です。ちなみに15-20%程度の急落であれば3~4年に一度の頻度でくる割合です。

    週足チャート 前回高値圏を試す急落が毎回起こる

    画像は今後のシナリオと高安値の説明です。シナリオはあくまでイメージですが、10~15%の下落であれば3~6週間ほどでつけたこともあるので(10%程度の下落はほぼ毎年起こる)今年の11月までに34000まで下落する可能性も十分ありえます。
    なお、仮に41000まで上昇したとして34000までの下落幅は20.5%です。実際の値動きのイメージとしては2021年8月高値(30700)から2022年2月の安値(24500)を参考にしたいと考えています。
    ボトムをつける日柄としては過去の傾向と季節性も合わせて考えることになりますが、9-11月もしくは2-3月になる可能性が高いと考えます。
    次のスライドからここ10年の傾向をみていきましょう。
    ※バブル最高値~アベノミクス前も大方この高安値のパターンは当てはまりますが、ここではアベノミクス以降をみていきます。

    日経平均4時間足チャート ダブルトップシナリオ

    2021-2023年 30000円→24000円 34000円→30000円

    コロナショック以後の高安値です。24000から30000高値をブレイクした後、30000を2度試す下落が起こりました。
    また2020年に24000高値をブレイク後も先述のとおり24000を試しにいく急落が起こっています。

    2021年~2024年 日経平均週足チャート 重要節目と価格帯

    2017-2020年 24000円→20000円

    2年間は24000→20000のレンジ。紫網掛けのコロナショックはいわゆる「10年に一度起こる暴落」ですが、この安値も週足で確認すると過去の高安値水準です。

    2017年~2020年 日経平均週足チャート 重要節目と価格帯

    2013-2016年 20000円→15000円

    2013~2014年は値幅が小さくメリハリがない形になっていますが、15000~16000が意識されていたことがわかります。20000を付けた後はその15000が安値サポート帯として機能しました。

    2013年~2016年 日経平均週足チャート 重要節目と価格帯

    まとめ

    こうして眺めてみると、週足高値を上抜けブレイクした後に少なくとも1度はそのブレイクした高値の価格帯を試す(タッチしなくても肉薄する)下落が起こっていることがわかります。
    これは現在の週足サイクルでも例外ではないと考えておりますので、6月26日現在に起こっている日足上昇サイクルが終了した後はこの34000も頭に入れながら環境確認をすることをおすすめします。
    また、このサイクルボトムは絶好の買い場になりますので、株式などを仕込むよい機会になるでしょう。

    【補足】テクニカル以外で考慮すべきポイント

    別記事ではすで書いてますが念のためここでも書きます。
    今年の秋にかけて以下の動きがあるときのドル円および日経平均、TOPIXの値動きは要チェック。
    ①米国の利下げ開始
    ②日本の利上げ開始

    ファンダメンタルズとしてはどちらも円高要因になります。
    一般的に円高は日経平均にはネガティブです。

    #日経平均株価 #日経225先物デイトレード

    【まとめ記事】市場心理・投資家心理

  • 日経平均過熱感と利上げ影響【2024年市場分析】

    日経平均過熱感と利上げ影響【2024年市場分析】

    日経平均株価は先物が40000を突破しており、投資やトレードを始めたばかりの方の中には「バブルなのでは?」思われる方も少なからずいらっしゃるかと思われます。
    しかし各指標などから察するにまだまだ過熱感があるとは言えない価格です。それでも相場付きが急変するリスクと強い上昇トレンドが終わりを迎える可能性は残っています。それが日銀の「利上げ」です。

    PERはまだ16倍台、1989年高値時は60倍台

    まずは過熱感についてですが、1989年高値時は上記のとおりPER60倍台、PBRも5倍台で明らかに割高な水準でした。対して2024年3月1日現在、現物終値は39990.23でPERは16.80、PBRは1.52です。
    指数や銘柄等によってその値が割高なのか割安なのかは多少変化しますが、現在のS&P500が20倍台なのを考慮すると決して割高な水準ではありません。

    ゼロ金利政策解除だけではドル円や株価へのインパクトは薄い?

    日銀の副総裁や委員などが少し偏った発言をするだけでドル円などはボラタイルになりますが、それでも基調を変化させるほどの発言は多くありません。そんな中で記憶に残るのは2022年12月19日の黒田総裁の発言です。
    この時、実質的に長期金利がやや上昇するということで円高、株価は下落しました。その後しばらくは円高が続きますが、植田総裁交代後も緩和政策は継続するということで再度円安基調に回帰しました。

    2024年2月22日の内田副総裁発言は「ゼロ金利政策解除しても利上げするわけでない」という内容で円安、株価は上昇しました。株価が明確に上昇で反応しその後40000をつけるトレンドに発展したことを考慮すると、市場参加者には
    “「利上げ」というワードが頻繁に出てくるまでは緩和的な環境続くだろう”
    といった内容が脳裏に浮かんだのでないでしょうか。

    総裁の発言に刮目せよ ~端役の発言は気にしない~

    3月の第2週からメディアや財務省、日銀関係者と言われる人たちから金融緩和解除に前向きという旨の報道が複数出てきており、それが原因で株価が下落しているような風に思われている方も多いと思います。しかしチャートを見ると約4カ月もの間上昇トレンドが続いた後であり、心理的な大きな節目の40000に到達したことからも売りが出やすい(大口は買い建玉を売りたい)環境です。
    これらのポッと出材料きっかけによる値動きは上記のダウ理論や投資家心理の知識を持っていれば、テクニカル的に不自然な動きではありません。
    日銀会合の前でしばらくは上記のような動きがまだあるかもしれませんが、投資家心理をしっかりと考えながらチャートを見ることをおすすめします。

    中長期的な基調の変化は6月以降から始まるのか?

    米国の利下げが6月以降年内に25bpで2~3回行われるのが市場参加者のコンセンサスになっていますが、この点のみ考慮するとこれから徐々に円高が進行していくと考えられます。これは通常日本株にとってネガティブなものの、大きく基調を変化させるきっかけにはならないかもしれません。なぜならば以前にも申し上げてきたように米国や世界経済は底堅く業績相場に移行しているため、FRBは利下げを急ぐ必要がなく(むしろ2024年は1回しか利下げがない可能性も示唆されている)この点で市場参加者とのコンセンサスが取れてきているからです。
    よって、日銀が利上げを示唆してこない限りは、東京市場、日本株にも資金が入り続けるかもしれません。

    19日に日銀決定会合に注目!

    ①マイナス金利解除
    ②利上げ
    先述のように①だけで②はしばらくない、となれば米国との金利差縮小は限定的かつ緩やかになると考えられ引き続き安値が限定的になる可能性が高まります。
    ①を公式発表②もいついつ頃から検討を始める、となればカップの取手作りが本格的に開始する可能性が高まります。
    ①すらもない場合は最高値更新に向かうかもしれません。
    短期的、中長期的にも大切な会合になると思われます。

    日経平均現物3カ月足チャートとシナリオ 移動平均線は青の25がメイン

     

    #日経平均株価 #日経225先物

  • 【動画】2024年早春 日経平均安値目途

    【動画】2024年早春 日経平均安値目途

     

    2~3月につけると思われる安値目途の動画です。先物日足チャートを更新しましたの合わせて動画を制作しました。

     

    確度50% b34000-34500
    確度30% c33000前後
    確度15% d32000
    確度5% a35000
    テクニカル的には34000が最も確度が高い安値目途です。
    34000は前回高値の水準であり、半年にわたり上値として機能してきましたが今回明確に突破してきていますので、レジサポ転換する可能性が高い価格帯です。
    他、円高要因のファンダメンタルズを考慮するとcやdのシナリオもあり得ます。
    詳細は動画をご覧いただき、その下の補足事項もご確認ください。
    ※まだ高値が確定していないので、今後価格帯が変わりそうであればまた更新します。

    日経平均株価日足チャート 上昇のトレンドチャネル
    日経CME日足チャート

    シナリオ詳細分析

    動画内で触れている各シナリオについて、その背景にあるテクニカル・ファンダメンタルズの根拠を補足します。

    メインシナリオ(確度50%):34,000円 – 34,500円

    最も可能性が高いと見ているのがこのゾーンです。

    • テクニカル根拠: 34,000円近辺は、過去半年間にわたり強力な「上値抵抗線(レジスタンス)」として機能していました。今回これを明確に上抜けたことで、今度は強力な「下値支持線(サポート)」へと役割転換(レジサポ転換)する可能性が極めて高いです。
    • 投資家心理: 「押し目買い」を狙っている大口投資家や機関投資家にとっても、この水準は絶好の買い場として意識されやすく、強い買い支えが入ることが予想されます。

    サブシナリオ(確度30%):33,000円前後

    メインシナリオを割り込んだ場合の次の防衛ラインです。

    • ファンダメンタルズ要因: もし米国の利下げ観測が後退し、ドル円相場で急激な円高が進行した場合、日経平均への下押し圧力が強まります。その場合、34,000円のサポートを割り込み、心理的節目である33,000円まで調整する可能性があります。

    リスクシナリオ(確度15%):32,000円

    • 外部環境の悪化: 地政学リスクの突発的な高まりや、米国株の暴落など、外部環境が急激に悪化したケースです。ここまで下落すると上昇トレンドの腰折れが懸念されます。

    上振れシナリオ(確度5%):35,000円で反発

    • 強い買い需要: 調整らしい調整を挟まず、浅い押し目で再上昇するパターンです。非常に強い相場つきですが、現状の過熱感を考慮すると確率は低めに見積もっています。

    【まとめ記事】市場心理・投資家心理