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  • 【日経平均】年末パフォーマンスを55年分の9月と8月のデータで占う

    【日経平均】年末パフォーマンスを55年分の9月と8月のデータで占う

    1970年から55年分の日経平均月間騰落率を計算しましたので、そのデータをベースに年末の値動きの傾向をみていきましょう。

    2025年の年末パフォーマンスは上昇優位

    結論からいうと、現在の高い株価の位置からでも買い下がりもあり得る結果でした。
    内容をみていきましょう。

    分析の目的とアプローチ:

    日経平均株価(日経225)における10-12月期(第4四半期)のパフォーマンスが、直前の8月および9月の市場動向によってどのように変化するかを定量的に分析・評価することを目的としています。この分析は、過去のデータに基づき、年末にかけての市場の季節性アノマリーを深く理解できるものです。
    分析にあたり、以下の4つの戦略シナリオを設定し、それぞれの条件下における10-12月期の歴史的パフォーマンスを比較検証します。

    • 戦略A: 9月の月次リターンが陽線(プラス)だった場合
    • 戦略B: 8月・9月の月次リターンが共に陽線だった場合
    • 戦略C: 9月の月次リターンが陰線(マイナス)だった場合
    • 戦略D: 8月・9月の月次リターンが共に陰線だった場合

    4戦略のパフォーマンス比較分析:

    ここでは、上記4つの戦略シナリオが10-12月期のパフォーマンスに与える影響を、主要なパフォーマンス指標を用いて横断的に比較します。これにより、各先行指標の有効性に関する全体像を把握することができます。

    以下、表にまとめました。

    2025年は戦略AとBに当てはまる

    • 最も優れたパフォーマンス: 「戦略A(9月が陽線)」は、平均リターン(1.43%)と勝率(67.05%)の両方で4戦略中最も優れた結果を示しています。

    • 最も劣後したパフォーマンス: 「戦略D(8月・9月が共に陰線)」は、平均リターン(0.22%)と勝率(52.08%)が最も低く、パフォーマンスが著しく劣後する傾向が見られます。

    • 明確な分岐点: 9月が陽線であったか陰線であったかによって、その後の10-12月期のパフォーマンス期待値が大きく異なることが示唆されています。陽線シナリオ(A, B)は、陰線シナリオ(C, D)を全ての指標で上回っていることがわかります。

    姉妹記事:

    【日経平均】この55年間の11月、12月、1月に5%以上の下落はどれほど起こったのか

    出典データについて:

    各プラットフォームに散らばった1970年1月からの日経平均株価週間のデータをインターネット上で取得し素材データとしてまとめています。今回の記事を書くにあたって、週間終値を月間終値へとまとめています。
    取得時と編集時にAIも使用し二重にファクトチェックをかけており信頼できるデータなのでご安心ください。

    .mdファイルにまとめた月間データの一部

    年末に向けての戦略

    株価指数は平年であれば8~10月に10%-20%の調整があり、そこが絶好の買い場となっていたわけですが、今年はそれが起こりませんでした。しかしここまで見てきた結果を鑑みるに、仮に現在の位置からロングポジションを取っても+のパフォーマンスが得られやすい環境にあるといえます。
    つきましては26週線までの調整を待たずの日経225先物のロングポジションエントリーも念頭に入れています。

    • 25日線までの調整から資金を分散しロングポジションをエントリーする

    こちらに戦略を切り替える可能性が高いです。
    今決めることができない理由としては、10月雇用統計発表が延期されている点、伴って日米の中央銀行の金利政策が不透明なことが主です。10月中にはその結果が出るものと考えられ、結果が出てから戦略を決定しても遅くはないでしょう。

    #日経平均株価 #日経225先物トレード

  • 【日経平均週足】26週線への収束をみる

    【日経平均週足】26週線への収束をみる

    週足レベルでの上昇トレンドが継続している日経平均ですが、26週線との乖離率が約13%と拡散した状態が続いており、これまでの傾向だといつ26週線への収束が起こってもおかしくない状態です。
    ここでは週足テクニカル観点で年末に向けての値動きを追っていきます。

    週足レベルでのトレンド終了の目安は上昇トレンドの場合は乖離率10%-15%ほど(上昇トレンドと下落トレンドで差があります)の拡散が限界値です。
    以下、調整局面に入ったときの想定される値幅や重要節目をまずは日足からみていきましょう。

    現物日足

    きれいな上昇トレンド継続中です。25日線割れがトレンド終了の最重要シグナルです。黄色帯は窓表示をやめてサポートラインとして表示しています。

    現物日足 +フィボナッチ

    半値まで下落する場合、bおよそ38000-37000がシーズン安値。
    33%まで下落する場合、aおよそ41000-40000がシーズン安値。
    ※週足26週線は40000ほどに位置してますが、ボラで10%くらいはブレることは頻繁にあります。この場合日足では実線陰線でも週足では下ヒゲを付けることになります。

    現物週足

    画像のとおり週足で26週線から10%以上拡散した場合、必ず26週線への調整が起こりますが注意点があります。

    ①直近高安値から26週線までの収束期間は早くて1か月前後、遅いと2か月前後。
    ②収束が遅いほど値幅が出にくくトレードがやりにくくなる。

    ①の場合は2~3週間の保持でも十分なボラ、値幅が出るのでスキャルピング~デイトレ含めてトレードしやすい環境になりますが、②になる場合は日足~4時間足ではもみ合いのようになるため、私の推奨しているトレンドフォローではトレードしにくいです。

    これら点を踏まえ、直近は以下に注目してチャートをみることになります。
    ①25日線割れを起こす前後でのボラ
    ②サポートラインとなるべき位置で日足~4時間足で下ヒゲ足が連続してつくかどうか

    なぜ「26週線」が重要なのか?

    移動平均線には様々な期間設定がありますが、中長期トレンドを見る上で**「26週移動平均線(約半年間の平均コスト)」**は世界中の機関投資家が注目する最重要ラインの一つです。

    グランビルの法則と「乖離(かいり)」

    株価は移動平均線から離れすぎると、必ず引き戻される性質があります。これを「平均回帰性」と呼びます。

    • 乖離率: 現在の株価が26週線からどれくらい離れているか?
    • プラス10%以上: 加熱感あり(買われすぎ)。調整下落に警戒。
    • マイナス10%以下: 売られすぎ。自律反発(リバウンド)狙いの買い場。

    現在のチャート分析と戦略

    現在の週足チャートにおける26週線の位置を確認してください。 もし株価が26週線を大きく上回っているなら、それは「押し目待ち」ではなく「利確準備」の局面です。 逆に、株価が26週線付近まで調整してきた場合は、そこが絶好の「押し目買い」ポイントとなる可能性が高いです。

    「トレンドはフレンド」ですが、移動平均線から離れすぎたトレンドは、いつか必ず修正されることを忘れないでください。

    #日経平均
    #日経225先物デイトレード

  • 【まとめ記事】季節性とアノマリー

    【まとめ記事】季節性とアノマリー

    この記事は、株の世界でよく言われる「季節性」や「アノマリー」といった経験則を解き明かす記事のまとめページです。

    ここでは、市場の大きな流れを読むための「サイクル分析」や「トレンド分析」、そして「月ごとの傾向」といった具体的なテーマごとに、関連する深掘り記事を整理しました。

    それぞれの記事がどんなレベルの方向けかも分かるようになっているので、ご自身の興味に合わせて、気になるトピックから読み進めてみてください。


    サイクルボトム分析

    9月~10月の日経平均株価のサイクルボトムについて、週足の高値切り下げが止まり、34000前後が最も可能性の高いシナリオとして分析されています。

    日経平均株価の2025年サイクルボトムを予測。9-10月に30,000円割れのシナリオを想定し、円高や米金融政策に注目、相対的に株価指数は弱含みの展開を示唆。

    日経平均株価の週足サイクルで、34000円を意識した下落シナリオを分析。過去のチャートから、高値ブレイク後に元の価格帯を試す傾向を指摘し、今年の夏から来年早春の注意点を解説。

    中長期トレンド分析

    日経平均株価の長期トレンドが崩壊の危機に直面。金融政策の変更と経済成長の鈍化により、25,000円を底値とする可能性が高く、投資家は慎重な姿勢が求められる。

    日経平均は米国株指数(S&P500、NYダウ、ナスダック)と比較して弱気に傾いており、中長期的に高値が限定される可能性を示唆しています。来年以降の上昇サイクルでは前回高値を超えない可能性があります。

    2024年早春の日経平均株価の安値目途を分析。34000円前後が最も確度が高く、円高要因も考慮し、33000円や32000円のシナリオも示唆。

    季節パターン分析

    日経平均の9月~10月展望を分析。米国経済のソフトランディングとハードランディングのリスクを検討し、日本株の中期的な方向性を考察。季節性と経済指標に注目。

    日経平均の2024年8月展望:米国経済のソフトランディングとリセッションリスクに注目し、株価は安値探索局面で、9月は34000-33000円が注目される。

    日経平均の2024年7月展望:米国経済の減速とリセッション懸念、日銀の金融政策転換を背景に、株価は調整局面に入り、底値探しの可能性が高い。

    日経平均の6月~7月展望:米国市場の利下げ観測と日本株のアンダーパフォーマンスを背景に、もみ合いからやや弱気のシナリオを予測。底値探しの可能性を示唆。

    2024年2月の日経平均株価展望:米国のソフトランディングシナリオと日本の緩和的金融環境が株価上昇を支える可能性を分析。米国利下げと円安が日本株にポジティブな影響を与える。

    2024年1月の日経平均株価展望:米国の利下げ動向と円安が焦点。1月は堅調も、2月は調整局面の可能性があり、中長期的には上値が限定的と予想。

    日経平均の2023年8月展望:8〜10月は調整局面、11月から上昇トレンド入りの可能性。米国の経済指標と日本の金融政策に注目し、株価の方向性を分析。

    日経平均の5月のパフォーマンスを分析。4月高値の場合は5月下落しやすく、月半ばに向けて下落する傾向があり、ボトム後は月末~6月前半に急騰しやすい。


     

    ※この記事内容は適時変更いたします。

  • 【中長期】9月~10月サイクルボトムについて

    【中長期】9月~10月サイクルボトムについて

    サイクルボトムとは

    日経平均株価には、季節性やアノマリーに基づいた「サイクル」が存在します。その中でも、9月~10月のサイクルボトムは、歴史的に重要な安値をつけやすい時期として知られています。

    サイクルボトムの特徴

    • 年間を通じて最も下落しやすい時期
    • 機関投資家の決算期(9月末)と重なる
    • 米国市場の影響を受けやすい

    本記事では、2024年のサイクルボトムについて、テクニカル分析と季節性の観点から解説します。

    週足で高値の切り下げが止まった

    シナリオ変更の背景

    当初のシナリオでは、週足での高値切り下げ・安値更新が継続し、30,000円割れも視野に入れていました。しかし、実際の値動きは以下のように変化しました:

    変更前のシナリオ

    • 週足での下降ダウ理論が継続
    • サイクルボトムで30,000円割れの可能性
    • 弱気相場の継続

    変更後のシナリオ

    • 週足での高値切り下げが止まる
    • 最高値を目指す動きに転換
    • サイクルボトムの価格帯が切り上がる

    なぜシナリオを変更したのか

    トレードにおいて、「自分のシナリオに固執する」ことは危険です。市場は常に変化しており、新しい情報や値動きに応じて柔軟にシナリオを修正する必要があります。

    今回のケースでは、週足チャートで明確な変化が見られたため、シナリオを修正しました。これは「負けを認める」のではなく、「市場に従う」ということです。

    日経平均現物日足チャート 移動平均線は白が5日、青が25日
    日経平均現物日足チャート

    テクニカル分析に基づく価格予測

    最も確度が高いシナリオ:34,000円前後

    この価格帯が最も確度が高いと判断する根拠は以下の通りです:

    ①サポートラインの存在

    34,000円付近には、過去に何度も意識されてきた重要なサポートラインが存在します。多くのトレーダーがこの価格帯を意識しているため、買い支えが入りやすくなります。

    ②フィボナッチリトレースメント

    直近の上昇幅に対するフィボナッチリトレースメント38.2%~50%のレベルが、34,000円付近に位置しています。これは、健全な調整の範囲内であることを示しています。

    ③移動平均線のサポート

    週足の200日移動平均線が34,000円付近に位置しており、強力なサポートとして機能する可能性が高いです。

    ④過去の高値が下値支持に転換

    34,000円は、以前は上値抵抗線として機能していましたが、明確に突破した後は下値支持線に転換します。これは「レジサポ転換」と呼ばれる現象です。

    グローバル市場との相関

    日経平均株価は、米国株やドイツ株との相関が高く、これらの動向を無視することはできません。

    NS倍率(日経225 / S&P500)

    この比率が上昇している場合、日本株が米国株よりも強いことを示します。逆に、下降している場合は、米国株の方が強いことを意味します。

    現在のNS倍率の動きから、以下のことが読み取れます:

    • 米国株の影響を強く受けている
    • 米国株が調整すれば、日経平均も連動して下落する可能性

    DAX(ドイツ株価指数)

    ドイツ株も日経平均と相関が高い指標です。欧州市場の動向を把握することで、日経平均の方向性を予測しやすくなります。

    実践での活用法

    • 米国株が大きく下落した翌日は、日経平均も下落しやすい
    • 逆に、米国株が上昇すれば、日経平均も上昇しやすい
    • ただし、為替(ドル円)の影響も考慮する必要がある

    ファンダメンタルズ要因

    テクニカル分析だけでなく、ファンダメンタルズ要因も重要です。

    注目すべきポイント

    1. 円高の進行具合

    • 日米の金融政策の違い
    • 米国の利下げ観測
    • 日本の利上げ観測

    2. 関税問題

    • 米中貿易摩擦の影響
    • 日本企業への影響

    3. 企業業績

    • 第2四半期決算の内容
    • 通期見通しの修正

    円高が進行すると…

    • 輸出企業の業績悪化懸念
    • 日経平均の下押し圧力
    • サイクルボトムがより深くなる可能性

    逆に円安が進行すると…

    • 輸出企業の業績改善期待
    • 日経平均の下支え
    • サイクルボトムが浅くなる可能性

    トレード戦略

    ①押し目買いの準備

    34,000円付近まで下落した場合、押し目買いのチャンスとなる可能性があります。ただし、明確な反発サインを確認してからエントリーしましょう。

    ②損切りラインの設定

    万が一、34,000円を明確に下抜けた場合は、シナリオが崩れたと判断し、損切りを検討します。

    ③分散エントリー

    一度に全額投入するのではなく、複数回に分けてエントリーすることで、リスクを分散できます。

    まとめ

    サイクルボトムの予測は、100%当たるものではありません。しかし、テクニカル分析と季節性、ファンダメンタルズを組み合わせることで、ある程度の確度で予測することが可能です。

    重要なのは、「予測に固執しない」ことです。市場が想定と異なる動きをした場合は、柔軟にシナリオを修正しましょう。

    9月~10月は、年間を通じて最も重要な時期の一つです。しっかりと準備をして、チャンスを逃さないようにしましょう。


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    【まとめ記事】市場心理・投資家心理


     

  • 【まとめ記事】市場心理・投資家心理

    【まとめ記事】市場心理・投資家心理

    主に市場や投資家の市場心理観点から書いた記事群です。

    チャートのパターンやマクロ経済動向(各月に発表される指標等)によって、どう行動すればいいかを説いた記事が多いです。

    リスク管理・心理

    個人投資家においては損切りできないことが最も多い退場理由です。ルールどおりに決済するための記事です。

    テクニカルとファンダメンタルズが2大指標ですが、とにかく何でもいいから判断軸を固めて自分のトレードを確立させていきましょう、という内容です。

    投資戦略・判断軸

    日経225先物に最適な保有期間は固定ではなく、相場状況(トレンド相場かレンジ相場か)に応じて変化します。現状分析に基づき、柔軟に判断することが重要です。

    日経225先物の利益確定は、あらかじめ決めた目標値に固執せず、トレンド転換の兆候(ダウ理論の崩れなど)を値動きから読み取って判断すべきです。

    前提となる考え方

    ダウ理論は市場トレンドを定義する6つの基本法則であり、相場分析の基礎となります。トレンドの種類や段階、確認方法を理解して活用することが重要です。

    日経平均株価は米国市場や為替変動の影響を受けやすく、特定の時間帯にボラティリティが高まる傾向があります。これらの特徴を理解し戦略に活かすことが有効です。

    トレンドフォローは、発生している明確なトレンドと同じ方向に売買する戦略です。ダウ理論などでトレンドを判断し、損切りを設定して徹底してルールを守ることが求められます。


     なぜ「心理」を学ぶ必要があるのか?

    チャートは結局のところ、**「投資家の心理の集合体」**です。 恐怖、強欲、焦り、安堵…これらが価格を動かしています。

    テクニカル分析(チャートの形)を学ぶことは重要ですが、その背景にある「なぜその形になるのか?」という投資家心理を理解していなければ、ダマシに遭いやすくなります。 本ページにまとめた記事群は、手法以前の「相場の本質」を理解するための必読書です。 まずは「損切りを制する者、トレードを制す」から読み進めてみてください。

  • 日経平均2025年サイクルボトム予測【9-10月シナリオ】

    日経平均2025年サイクルボトム予測【9-10月シナリオ】

    日経平均株価日足チャートと25日線 シナリオ赤線
    日経平均株価 現物チャート

    現物日足。シナリオを赤→で追加しています。bとcの間、30000割れを起こすのがメインシナリオです。テクニカル以外で注目するポイントは円高の進行具合、すなわち日米の金融政策や関税に対して注目します。アメリカが利下げするとなると相対的にドル安に傾きますのでドル円のレンジが切り下がる可能性が高まります。

    NS倍率(日経平均×S&P500)チャート 赤線はDAXチャート
    NS倍率(ローソク足)とDAX(赤線)

    NS倍率(日経225とSP500どちらが強いか)のチャートですが、赤線はドイツDAX×SP500です。FFレートは高金利が続いていますが、ドル安シナリオ懸念で昨年までのように日本の輸出企業への資金が流入しにくくなっており、日本の株価指数は相対的に弱い展開が続いています。つまり、ショートの方が利幅が取れる可能性が大きいです。

    テクニカル分析詳細

    現在の週足チャートを見ると、高値の切り下げが発生しており、調整局面入りを示唆しています。

    • エリオット波動: 現在は修正波(C波)の形成中と考えられ、この終点がサイクルボトムとなる可能性が高いです。
    • フィボナッチ: 前回の上昇幅に対する半値押し、または61.8%戻しの水準が、ちょうど30,000円~32,000円のゾーンに重なります。

    ファンダメンタルズ要因:円高リスク

    テクニカル以上に警戒すべきは「為替(ドル円)」の動向です。

    • 日米金利差の縮小: 米国が利下げサイクルに入り、日本が利上げを模索する中、日米の金利差は縮小方向に向かいます。これは構造的な「円高・ドル安」圧力となります。
    • 輸出企業への逆風: 日本の主力である輸出企業にとって、円高は業績の下押し要因です。1円の円高で日経平均を数百円押し下げるインパクトがあるため、為替のトレンド転換は株価のトレンド転換に直結します。

    結論:ショート戦略の優位性

    このような環境下では、無理に買い向かうよりも、戻り売り(ショート)を狙う方がリスクリワードが良い局面が増えます。 「落ちてくるナイフは掴むな」の格言通り、底打ちのサイン(明確な安値切り上げや逆三尊など)が出るまでは、慎重な姿勢が必要です。

    #日経平均株価 #テクニカル分析

    【まとめ記事】市場心理・投資家心理

     

  • 日経平均株価チャート分析【3か月・日足確認】

    日経平均株価チャート分析【3か月・日足確認】

     

     超長期の3か月チャートと状況が一変した日足チャートの確認を行います。

    3か月チャート:


    把手形成の下落が本格化しています。問題はどの深さになるか、ですが、これはドル円を中心にマクロ経済の流れを追っていくことになります。
    少なくとも円高トレンドに区切りが見えるまでは、週足レベルで高値切り下げ安値更新の流れになると思われます。

    日経平均現物3カ月足チャートとシナリオ 移動平均線は青の25がメイン

    拡大版です。日柄的には年内で短いスパンですが、2025年10月足までの足で緑の強気トレンドラインまでいくとすると、近夏にも30,000を再トライする可能性があります。

    拡大版 日経平均現物3カ月足チャートとシナリオ 移動平均線は青の25がメイン

    日足チャート:


    大底更新にともない、サイクルトップ目途も変更しました。なお、本日出した動画で述べているように、今期(6月限)まではスイングロングを取っていきますが、それ以降日本株価指数に関してはスイングショートをメインにしていきます。昨年までの上昇トレンドでスイングロング(最大で1か月以上持つロング)メインでほぼショートエントリーはしなかった戦略の真逆を行います。
    ※1~4時間足環境のスキャルピング~デイトレは別

    日経平均株価日足チャート

    「3ヶ月足」を見る意義とは?

    デイトレーダーであっても、なぜ超長期の「3ヶ月足(四半期足)」を見る必要があるのでしょうか? それは、**「大口投資家の資金流入サイクル」**と一致するからです。 機関投資家は四半期(3ヶ月)ごとに決算を行い、ポートフォリオを見直します。つまり、3ヶ月足のトレンドは、巨額の資金が「日本株に入ってきているか、出ていっているか」という大きな潮流を示しているのです。

    マルチタイムフレーム分析(MTF)の実践

    • 3ヶ月足: 大局的な方向性(上昇・下落・レンジ)を把握。
    • 週足・日足: 中期的なトレンドと売買のタイミングを計る。
    • 1時間足・15分足: 具体的なエントリーポイントを探る。

    「3ヶ月足が陽線(上昇)の時は、日足で押し目買いを狙うのが最も勝率が高い」 このように、上位足のトレンドに逆らわないトレードを心がけるだけで、トレードの安定感は劇的に向上します。

    #日経平均
    #日経225先物デイトレード

     


  • 相場環境を判断するための軸を持とう

    相場環境を判断するための軸を持とう

    短期が得意なテクニカルトレーダーから中長期で株などを保持する投資家まで、相場分析の観点や環境、ポジション保有の時間軸は違えど、勝ち続けられるトレーダーや投資家には、相場環境を分析するための”軸”をもっているという点が共通しています。
    この記事では軸の重要性についてお話します。

    “軸”について

    私の軸についてお話すると、それは
    MTF(マルチタイムフレーム)分析によるトレンドフォロー
    ②金利やマクロ経済からなる中長期(1四半期~1年)の流れ

    上記2点が軸になっています。
    ②は①の補助として週足や月足レベルの分析していますので、実質MTFの範疇に入りますが、ファンダメンタルズということで別のものと定義しています。
    この軸を何にしているかは個々のトレーダーや投資家によって変わってくると思いますが、先物やFX等の短期トレーダーに共通していることは、チャート上にトレードのための優位性や再現性を見つけている、という点です。

    優位性が崩れても適応しやすくなる

    テクニカルにしろファンダメンタルズにしろ、過去の傾向から現状を分析しシナリオを構築、シナリオどおりの展開になればポジションを取る、ということは共通しているわけですが、例えばトレンドフォローで上昇転換後すぐにロングポジションもったと仮定すると
    「4時間足レベルの安値切り上げ高値更新の値動きが止まった時点で決済しよう。まだ3波動目だから4波動目で押し目を作り戻り高値の5波動目をつくる可能性が高いな。5波動目つけたらポジションの半分は決済しよう」

    というシナリオとポジションの出口戦略を構築したとします。
    しかし現実には4波動目が深押しになるなど実質上昇トレンド終了の可能性が高まることも頻繁にあります。そうなったときにダウ理論を理解していると
    「4波動目の押しが3波動目の3/2下落してきた。ここから再度高値更新もあり得るが、戻りが弱いと高値切り下げで急落する恐れがあるので、ポジションの半分は利益確定して、残りの半分の決済ラインを前回押し安値の下に設定しなおし様子をみよう」

    というようにシナリオとそれにともなうポジションの出口戦略を柔軟に変更することができるわけです。

    エントリーと決済の判断概要図 移動平均線20と80
    エントリーと決済の判断概要図 トレンド変更チャートシグナルと決済ライン変更

    適応できることは余計な損失を減らすことに繋がる

    故野村克也監督の名言で
    「負けに不思議の負けなし、勝ちに不思議の勝ちあり」
    というものがあるのですが、野球は失点しなければ負けないゲームであることを前提に、負けた時はエラーだとかバント失敗だとか走塁ミスだとか数々の明確な原因がみつかるが、勝ちが続くときなどはたまたま自軍のホームランが連続したり相手側のミスが多かったりと運がよかったことも多かった、という監督の経験則から生まれた言葉でした。
    私は短期トレードを始めてから損切り決済を考えたとき上記の監督の言葉が脳裏にうかびました。そして相場の格言にも
    「相場でコントロールできるのは損切り決済のみ」

    というものがあり、これは相場は損失さえ出さなければ資金は増え続けるのみ、ということの裏返しになっている考え方なのですが、監督の言葉と本質は同じだと考えています。正直なところ損失をださずにトレードで勝ち続けるということはできないと思いますが、要するに「一定のルールで損失さえ確実に限定させておけば、そのうち大勝が舞い込んでくるというように考えておくとよいでしょう。
    この”一定のルール”の肝が軸であり、noteではMTF分析、ダウ理論、グランビルの法則として皆様に共有しております。

    野村克也氏の著作本「負けに不思議の負けなし」

     

  • 損切りを制する者、トレードを制す

    損切りを制する者、トレードを制す

    ここでは裁量トレードから中長期株式投資まで通じる損切りの基礎的な考え方について書きます。

    相場とは損失を出さなければ資金が増え続ける
    適切な資金管理を行うことが最重要

    よく聞くフレーズ、ワードかもしれませんが、資金管理は意外とできていない個人投資家が多いです。大きく損失を出してしまってから資金管理の大切さを実感しても遅い可能性が高いので、まだ初学者の方は損切りから相場を学んでいくのもいいでしょう。

    1トレードにおける損失率をあらかじめ決めておく

    トレードの世界では1回のトレードに対して損失率(ロスカット率)を決めておくことが基本とされていますが、よく耳にするのは1回のトレードにつき資金(先物トレードなら先物口座の証拠金)の2%損失をロスカット上限にするという方法です。
    なぜ2%なのかは諸説ありますが、トレードにおいて勝率は均すと50‐60%ほどなので連敗しても1-2回の勝ちで取り戻しやすい損失率がポピュラーになったと考えられます。

    ただ、だからといって必ずしも2%でなければいけないというわけではありません。1%でも3%でも、または10%くらいでもよいかと思いますが、要はリスクリワードによって変化するものと考えてください。
    1トレードで資金に対して2%のリワードが安定的に見込める環境なら1-2%のリスクが適切でしょうし、5%以上のリワードが見込めるのであれば3-5%でも悪くないでしょう。

    概念図 新規エントリーと決済までの考え方
    リスクリワード設定に最も効果的なものは水平ライン(上下の節目)

    つまり、テクニカル観点であれ、ファンダメンタル観点であれ、エントリーする前に見込みリワードを設定するスキルがないと損失率を設定するのも難しいということになりますが、それはまた別の話しになりますのでここでは必ず1回のトレードに対する損失率を決めておくこと、を憶えておいてください。

    リスクリワードに関する考え方(別記事)

    本題から逸れるのでここでは記事(有料)のリンクだけ紹介します。

    松井証券の先物強制ロスカットがおすすめ

    松井証券の先物ルール設定では、含み損が出て証拠金が任意に設定した金額を下回った場合、ポジションを強制的にロスカットする機能が実装されています。
    以下の口座では、「リアルタイム維持証拠金余力」の全額から約2%を引いた金額をロスカット金額に設定しています。
    この設定は1日に何度でも変更可能ですので、証拠金が増減する度にロスカットラインの引き上げ、引き下げを日々行っています。
    突発的に発生する材料での急落による損失なども最大限減らすことができる機能ですので、ぜひ使用してみてください。

    一蔵の実際の講座情報画面キャプチャ
    一蔵の実際の講座情報

    #日経平均
    #日経225先物デイトレード

  • 【動画】リスクリワードと節目について

    【動画】リスクリワードと節目について

    リスクリワードとは

    トレードで長期的に利益を出すためには、「リスクリワード比」の理解が不可欠です。

    リスクリワード比の定義

    リスクリワード比 = 期待利益 ÷ 許容損失

    • 損切りライン:現在価格から100円下
    • 利確目標:現在価格から300円上
    • リスクリワード比 = 300 ÷ 100 = 3.0

    この場合、「1のリスクで3のリターンを狙う」ことになります。

    なぜ重要なのか

    仮に勝率が50%でも、リスクリワード比が3.0であれば、長期的には利益が出ます。

    計算例:

    • 10回トレード
    • 5勝5敗(勝率50%)
    • 1回の損失:-100円
    • 1回の利益:+300円
    • 合計:(300×5) – (100×5) = +1,000円

    このように、リスクリワード比を意識することで、勝率が低くても利益を出すことが可能です。

    概念図 新規エントリーと決済までの考え方
    すぐに売りが入る可能性があり、損切ラインとの値幅も多い。
    概念図 新規ロングエントリーの考え方
    節目の中の安値水準でリバウンドしそうな時がチャンスです。
    日経平均株価4時間足チャート 押し目買いの考え方
    1月の17日と18日に起こった値動きです。黄色網掛けは高値で売りが入り押されましたが、このときも15分足ダウで決済ラインを引き上げておけば利益トレードになります。緑網掛けは典型的な時間足上昇トレンドです。

    詳細は動画をご覧ください。

    🎬 関連動画

     

    節目の重要性

    節目とは

    多くのトレーダーが意識する価格帯のことです。具体的には:

    • キリ番(30,000円、35,000円など)
    • 過去の高値・安値
    • 移動平均線
    • フィボナッチリトレースメントレベル

    なぜ節目が重要なのか

    多くのトレーダーが同じ価格帯を意識するため、そこで売買が集中し、価格が反応しやすくなります。

    エントリータイミングの見極め

    1枚目のスライド:高値掴みのリスク

    強気環境でも、すぐに飛びつくのは危険です。

    高値掴みになる理由

    • 節目を突破した直後は、利確売りが出やすい
    • 損切りラインとの値幅が大きく、リスクリワード比が悪い
    • 一時的な上昇(ダマシ)の可能性

    対策

    • 節目突破後の押し目を待つ
    • 損切りラインを近くに設定できるポイントでエントリー

    2枚目のスライド:理想的なエントリーポイント

    節目の中の安値水準まで待つことで、以下のメリットがあります:

    • 損切りラインを近くに設定できる
    • リスクリワード比が改善される
    • リバウンドの可能性が高い

    具体例

    • 節目:35,000円
    • 現在価格:35,500円(節目突破後)
    • 待つべき価格:35,100円前後(節目の少し上)

    この価格帯まで押し目を待つことで、損切りを35,000円の少し下に設定でき、リスクを最小限に抑えられます。

    リスクリワード比の計算方法

    ステップ1:損切りラインを決める

    エントリー前に、「どこまで下がったら損切りするか」を明確にします。

    例:現在価格35,000円、損切り34,800円

    → 許容損失:200円

    ステップ2:利確目標を決める

    次の節目や抵抗線を利確目標とします。

    例:利確目標35,600円

    → 期待利益:600円

    ステップ3:リスクリワード比を計算

    リスクリワード比 = 600 ÷ 200 = 3.0

    判断基準

    • リスクリワード比が2.0以上:エントリー検討
    • リスクリワード比が1.5未満:見送り

    実践での注意点

    ①節目は絶対ではない

    節目で必ず反発するわけではありません。明確に下抜けた場合は、潔く損切りしましょう。

    ②欲張りすぎない

    利確目標を遠くに設定しすぎると、到達せずに反転してしまうことがあります。現実的な目標を設定しましょう。

    ③環境認識を忘れない

    大きなトレンドに逆らったトレードは、リスクリワード比が良くても避けるべきです。

    まとめ

    リスクリワードと節目を意識することで、以下のメリットがあります:

    • 無駄な損失を防げる
    • エントリータイミングの精度が向上する
    • 長期的に利益を出しやすくなる

    特に初心者の方は、「すぐにエントリーしたい」という衝動に駆られがちです。しかし、焦らずに良いポイントを待つことが、成功への近道です。

    動画と合わせて、この記事の内容を何度も復習し、実践で活かしてください。


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